同調効果を利用しよう
こんな時はないでしょうか?職場で自分が集中しているなかで、隣の人が大きな声で話をしている時、どのように声のトーンを落としてもらうか。
うるさいと一言でいってしまうと効果も薄く、逆恨みされる可能性もあります。
ここで「うるさい」は主語が自分になっていることがポイントになります。
「みんな迷惑しているんですよ」と主語を「みんな」にすることをおすすめします。
人は「みんな」の意見には従う同調性をもっているこれを同調効果と言います。
同調効果を使いやすいのは言いにくいことを伝えるときです。
小さいときに欲しいものがあるときに「みんなが持っているから」と言ったことはありませんか?
子供時代はキャラクターのグッズはみんなが持っていると言われると
親も納得しやすいですよね。
この「みんな」は子供から大人まで通じる同調効果を発揮します。
デリケートな質問は間接的に聞こう
プライベートな質問は間接的に話すのがベターです。
いきなりプライベートな話をされては相手も身構えてしまい距離をとろうとします。
「親しき仲にも礼儀あり」ということです。
いきなりではなくじわじわと会話を進めましょう。
プライベートな質問が人の心に与える影響はどうでしょうか?
2021年現在セクハラ、パワハラ、モラハラという言葉があるように
いきなり土足で踏み込んでしまうと人間関係に亀裂を生じさせてしまう
可能性があります。
久しぶりに会う友人に「最近調子はどう?」と気軽に聞いてしまった
経験はないでしょうか?
私自身、あまり景気が良くない時期、離職中に友人に聞かれて心の扉を閉ざしてしまったことがあります。
友人は何気ないつもりで話してくれたのだが、いきなりプライベートな質問を受け、以降あまり深い話をすることもなく当たり障りない会話で時間を過ごしました。
「胸襟を開いて語る」
文字通り襟を開いてざっくばらんに語り合う意味です。友人と話せる機会に
沈黙の時間をなくそうと、会話をしようとデリケートな質問をすることは真逆の行いをしてしまう可能性があるので要注意です。
この失敗をしてしまうのは、親が学校の状況を聞こうと子供に「いじめられてない?」「仲良くしてる?」などと聞くことが当てはまります。
これは子供のデリケートな部分にいきなり踏み込んでいる行為になります。これに
子供は「いじめられていない」と否定し、この後、本音を明かせなくなってしまうことになります。
会話を始める場合はいきなりプライベートな質問で始めずに会話が弾みだしてからプライベートな話に触れていくことをおすすめします。
トークテーマはいろいろ変えないほうがいい
「スポティスウッド理論」はテレビや広告では頻繁にシーンを変えたほうが視聴者は飽きないという考え方です。
会話でも相手が飽きることを心配して、話題をコロコロ変えてしまう人がいます。
実際に視聴者がどう感じるのか調査した結果ではシーンの変更回数が少ないほど、コマーシャルの想起度も高い結果が出ました。
会話でも同様に話している当人としては話題を変えることで飽きさせないようにしているつもりなのですが、その話についていくのは疲れている可能性があります。
話の主導権がある場合は、自身のあるネタをじっくりと話すことをおすすめします。
「スポティスウッド理論」とは逆になりますが、じっくり語るほうがずっと効果が高くなります。プロのタレントさんではトークテーマを色々変え飽きさせないように話をしています。
私たちはプロではありません。
自信のある話をじっくりとするようにしましょう。
意思表示はしたほうがいい
「賛成」「反対」「好き「嫌い」を意思表示することは難しいですよね。
いきなり反対やお断りをすることに抵抗があることもわかります。
もちろん攻撃的な意思表示は禁物です。しかし、ある程度の意思表示や自己主張は必要です。
はにかんだり、にやにやわらったりしてごまかし明確な意思表示をしないことは信用されなくなります。
自己主張も行き過ぎには注意です。好き嫌いがはっきりしていると好まれる傾向がありますが、あいまいな部分も残しておいたほうが良好な人間関係を築けます。