コミュニケーションが上手な人は仕事が速くなる!

「仕事が速い人はコミュニケーションをどのように使っているのですか?」と質問したことがあります。
その時の上司が「あいさつ」と「日常会話」だけではなく、実際に仕事ではこんな感じに使っているんだよと説明してくれました。
仕事をどんどん振る

仕事の速い人は仕事をどんどん振ります。自分で何でもかんでもやろうとしていては、本来自分にしかできないことがあるにもかかわらず、物事が進まないことになります。
自分でできることが、自分にしかできないことなら問題ないのですが、誰にでもできるようなことを自分の責任だと思いやり続けても仕事の成果が上がりません。
それよりも誰かにお願いをして自分は「自分にしかできない」ことをやることをおすすめします。
「付加価値の高い仕事」をする
仕事の速い人は付加価値の高い仕事をします。「付加価値」とは、何かを生み出す際に新しく加えられた価値のことです。
価値に対してお金が支払われます。物が売れるということです。
自分がその仕事をやることで価値が生まれる仕事=評価がつくものは価値が高いものとなり、反対に、価値がうまれない仕事=評価されないものは価値が低いものといえます。
つまり、自分にしかできないことは価値が高い仕事、誰にでもできることは価値が低い仕事と判断できます。
誰にでもできる仕事は部下に振る
自分の仕事に責任を持つことは大切なのですが、付加価値のない仕事は譲り、他の人にやってもらうことをおすすめします。
時間の制約のない仕事は後輩に任せ、その間に自分は制約のある仕事をこなします。
仕事の遅い人は自分で何でもかんでもやろうとして知らず知らずのうちに雑用をしていることがあります。
「自分がやった方が速いから」という理由で、自分でやろうとします。
慣れている自分がやれば作業は早く終わります。しかし、それでは雑用がたまってしまい、「付加価値の高い仕事」ができません。
よくある心理としては、「仕事を振るのは申し訳ない」と思いがちですが、組織単位で考えると仕事を振った方が有益になることが多いです。
レスポンスを速くする
報告、連絡、相談を行うタイミングで仕事の速さが変わります。仕事を円滑にすすめるためにもレスポンスが速いと得をします。
人間は勝手なもので、自分の反応は遅くても、相手には速い反応を期待してしまいます。
つまり、速くレスポンスを心がけることで相手の信頼を勝ち取ることができます。
レスポンスが速いことは付加価値が高いことにつながります。
あまり気を遣わない

気を遣いすぎると仕事は速く進まないことが多いです。
「人に気を遣う」ことはとても大事です。
しかし、仕事においては、過度の気遣いは、決してプラスにはなりません。
特にチームの意見をまとめるときに、意見を尊重しすぎてなかなか物事が進まないこと
になります。
仕事を進めるには自分が主役になり、決断することが必要です。
仕事の遅い人は他人の意見を尊重しすぎて、指示通りにしか動けなくなるようであれば、仕事を速く進めることができません。
仕事の速い人は気を遣いすぎないので、自分の時間を損ないません。
すこしわがままなタイプの人の方が仕事も速く進みます。
自分の方針を決め、相手に納得してもらう
必要以上に人に気を遣いすぎると、相手を待つ状態が長くなり、仕事が遅くなってしまいます。
人の顔色を伺いながら仕事をしていては成果が出にくくなります。
まず自分の方針ややり方、軸をしっかりと決め、みんなに納得してもらってから仕事をすすめることで時間に余裕が生まれます。
相手への気遣いは最低限のマナーです。
気を遣いすぎて自分の時間を損なわないように自分の軸をしっかり持って作業することをおすすめします。
心配りで媚びへつらわない
過度の気遣いはないほうがいいのですが、仕事は人と人との付き合いで生まれます。
したがって、相手への心配りは不可欠です。心配りをすれば、困ったときに助けてもらえ、仕事を進めることができます。
特に上司からの依頼には、必要以上に丁寧に対応してしまいがちですが、上司に媚びへつらうことが心配りではありません。
仕事を断ることができる
仕事の速い人は能動的に仕事を選びます。
きた仕事をすべてさばくような仕事も大事なのですが、選別の眼を持ち、いい仕事を選ぶことも必要です。
特に与えられた仕事すべてに反応して、全部こなそうと頑張れば頑張るほど自分の仕事をさばく容量超えてしまい、いい仕事ができなくなります。
仕事を選ぶためには、「仕事を断る」ことが必要になります。
自分から受けた仕事は集中してできる
何でもかんでもいい返事で仕事を受けない。仕事を断ってしまうと頼まれにくくなると考えてしまいすべてを受けると質が悪く、仕事が遅い人になりやすくなります。
自分が選んだ場合は、自分が選んだ仕事なので、責任をもってしっかりと集中してやるという意識が働きます。
自分が選んだ以上は仕事の質は高くなり、能率的にこなすことができます。
自分から受けるメリット
日頃から仕事に対して選別の眼を持ち、自分がやりたい仕事を能動的に選ぶことが大切になります。
スキルアップにつながるような場合は、率先し手を挙げて挑戦することもおすすめします。
責任を持ち集中して頑張ることができ質の高い仕事ができます。
反対に気が乗らない仕事は勇気をもって断ることも必要です。
自分自身がどうあるかを気にする
自分の軸にしっかり持ち、人に惑わされない。
仕事の遅い人は他人の眼を気にしすぎてソワソワして仕事に集中できなくなります。
「どう思われたかな?」「なぜ意見が合わないのか?」と考えてしまうことで集中できない状態で仕事をしてしまうことになります。
自分の軸をしっかり持つことで仕事を速くすることができます。
自分がどうなりたいかを考えた行動
仕事が速い人は「人生の主役は自分自身」と思って「自分がどうなりたいか」を考えています。
まずは「自分が何をしたいか」「自分がどうなりたいか」ということが大切になります。
それを軸に持ち、仕事を選び、そのうえで、周りの人に対しても敬意を払う順序でいいのです。
今日からできること
仕事の速い人になるにはコミュニケーションを上手に活用して自分がどうなりたいかを追及すること