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「第38回QC検定®2級合格体験記 勉強のコツと出題傾向を徹底解説」

はじめに

第38回QC検定®2級に無事合格しました!この試験は出題範囲が幅広く、効率的な学習と試験当日の戦略がカギとなります。今回の記事では、合格のために活用した参考書、試験内容、そして本番での解答戦略についてご紹介します。次回受験を予定している方に役立つ情報をお届けしますので、ぜひ最後まで読んでください。

これがあったから合格できた参考書

私が特に役立ったと感じたのが、「しっかり受かる!QC検定テキスト&問題集」です。

この本は過去問に基づいた内容で、31回から36回までの出題範囲を網羅しています。

さらに、以下の点が優れていると感じました

計数値データに基づく検定と推定の項目に該当する
分割表による検定と推定という問題これについてわかりやすく書かれていたのが貴重です。

QC検定®2級の書籍に掲載されていない場合もあります。
書いてはあるが理解できないものもあり。

第38回の試験では2✕2分割表が実際に出題されました。

統計量の計算も比較的計算しやすいと思います。

他の検定本より理解しやすい内容でした。

この本の特徴として

  • 豊富な解説:計算問題だけでなく、実践編の用語解説がわかりやすい。
  • 頻出テーマを重点解説:検定と推定や回帰分析の部分は特に詳しい。
  • 誤植に注意!:正誤表を確認する必要があるため、公式サイトをチェックするのを忘れないようにしましょう。

この参考書を試験前に勉強し、実際の試験でも手応えを感じました。

出そうなところは解き方を知っておく

計数値データに基づく検定と推定の項目の分割表による検定と推定という問題は

比較的時間をかけずに学べるので、捨てずにやっておくことをオススメします。

第23回のQC検定®試験でも出題されていました。

「しっかり受かる!QC検定テキスト&問題集」があったことで

第38回で合格できたといってもいいでしょう。

もう一冊なくてはならないこの本です。

こちらは繰り返し解いて問題になれていないと計算問題を解く時間がなくなります。

実体験の話です。

この一冊は必須です。

問題の出し方は変わっていきますが、38回で出題された手法編について概要になります。

サンプリングに関する問題 サンプリングの名称、層内、層間変動での区別など
正規分布を用いた問題 正規分布を表を用いて確率変数を求め、さらに不適合を求める問題
検定に関する問題 38回は計数値データに基づく検定
単回帰分析 偏差平方和など分散分析、分散比、有意かを判断
実験計画法 出題されやすい
新QC7つ道具に関して 出題されやすい
信頼性工学 過去2年出題中

が37回でも出題されました。

ポイントとして計算問題ではない新QC7つ道具も手法編に含まれているため、

取りこぼしの無いように注意です。

おまけ

CASIO JF-100GT (使用した電卓)

  • 液晶が大きく見やすいため、入力ミスを防げます。
  • メモリー機能の呼び出しクリアボタンが分かれている
    MRCとして一緒になっているものが多い。2回押しによる誤計算が防げる。魅力的品質。
  • GT(グランドトータル)機能も搭載平方和、実験計画法で活躍。
    計算結果の合計を簡単に確認でき、資格試験で特に役立ちます。

操作しやすく試験でもストレスなく計算できました。

実際のところどれくらい正誤ができたのかというと。。。

全102問で【品質管理の手法編】50問に対し、35問正解できました。

サンプリングと信頼性工学はできませんでしたが、

なんとか基準をクリアできたのかなというところです。

つづいて【品質管理の実践編】52問に対し、38問正解できました。

合計すると72問正解となります。

しかしながら、以前話したように問題によって配点が異なるので

1問1点と計算できないことが厄介です。

前回が合格のボーダーラインにいると思っていましたが不合格だっただけに

正直、合格できるのか不安でした。

手法編で点数を多めに取ることが合格につながるのかもしれません。

本番での問題の解き方の工夫

QC検定®2級の試験では、解答時間を有効活用するために解く順番が重要です。

私が採用した方法をご紹介します

  1. 簡単な知識問題からスタート

    最初に「手法編」の中でも、計算が不要な問題や暗記で答えられる問題を解きました。サンプリング、新QC7つ道具など…これでリズムをつかむことができます。
  2. 計算問題は後回しに

    単回帰分析を先にときはじめ、検定、実験計画法の計算は手間がかかるため、後半に取り組みました。答えが出るまで粘りすぎないのもポイントで、難しい1問を解くより、

    簡単な2問3問で正解を導いたほうがよいと判断しました。

  3. 最後に見直し時間を確保

    解き終わった問題を一通り解答を確認する時間を5分ほど確保しました。試験中は計算が複雑で焦りましたが、最後に見直したらミスに気づけた。

時間配分を意識し、焦らずに解答を進めることが、合格への大きな一歩です。

まとめ

QC検定®2級は、事前準備と本番の戦略が合否を分ける試験です。

今回の経験を振り返ると、参考書の選び方や問題の解き方が大きなポイントとなりました。

「試験は厳しいですが、事前準備をしっかり行えば必ず道が開けます。

諦めずに頑張ってください!」

次回の受験者の合格を心より応援しています。

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